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【iPhone】iOS13.3.1で圏外になる、電波を拾わない、通信が繋がらない等の問題が報告

iOS13.3.1アップデートを適用した一部のユーザーから「圏外になった」「電波を拾わない」「アンテナピクトが立たない」「モバイル通信が繋がらない」など、iOS13以降から継続しているモバイル通信の不具合が引き続き報告されています。

※補足 iOS13.3.1アップデートの内容については、こちらの記事「【iOS13.3.1】アップデートの新機能と変更点、不具合や評判のまとめ」で解説しています。

iOS13.3.1で圏外になる、通信できない不具合が報告

iOS13以降、一部のiPhoneでモバイル通信(モバイルデータ通信)が利用できなくなる不具合が生じており、AppleはiOS13.2.2アップデートでこれに対処しました。

モバイルデータ通信を一時的に利用できなくなる場合がある問題に対処

引用:iOS13.2.2リリースノート

しかし、iOS13.2.2以降もモバイル通信が繋がらない、電波を拾わない、圏外になる等の問題が一部で報告されており、先日リリースされたiOS13.3.1でも「圏外になる」「アンテナピクト(電波強度)が立たない、拾わない」等の問題が報告されています。

考えられる原因、まずは基本的な対処を試す

SBAPPでは、これまでにモバイル通信の不具合に関連する記事をいくつも公開してきましたが、これまでの傾向として「iOSの問題」「海外版iPhoneと格安SIMの互換問題」「iPhone 7のロジックボード故障」「アプリのインストール量」のいずれかが原因となっていることが多いです。

もしiPhone 7以外の日本で購入したiPhoneをお使いの場合は、まず基本的な以下の対処法を試すことで改善しないか確認してください。

iPhoneが圏外・検索中になる時の対処法

  • キャリア設定アップデートの確認(最新のキャリア設定アップデートがある場合は、設定一般情報を開くとボックスが表示されます)
  • SIMカードを一旦取り出し、元通りに入れ直す。(SIMカードの取り外し方/Appleサポート
  • 設定一般リセットネットワーク設定をリセットを試す(Wi-Fiのネットワークとパスワード、VPN、モバイルデータ通信、APNなどの設定がリセットされます)

上記手順を試しても解決しない場合は、iPhoneの工場出荷状態の初期化〜復元を試し、それでも解決しない場合はAppleサポートに連絡をして修理等の対応が必要になる可能性があります。

iPhone 7の場合は無償修理交換の対象になる場合も

iPhone 7の一部モデルでは、メインロジックボードのコンポーネントが故障している可能性があり、その影響によりiOSアップデート適用後にモバイル通信が利用できなくなる場合があります。

もしiPhone 7でモバイル通信が利用できずお困りの場合は、Appleが実施している修理プログラム『「圏外」の問題に対する iPhone 7 修理プログラム』を確認して、お使いのモデルが該当する場合はAppleサポートに連絡することで無償修理交換の対象となる可能性があります。

実際に読者からのコメントで修理プログラムに該当した事例も。

iPhone 7修理プログラムの対象になる可能性がある場合は、Apple正規サービスプロバイダかApple Store 直営店の予約を確保して持ち込み修理、もしくはApple サポートに連絡してください。

関連記事【iPhone 7】電波が圏外表示になる問題に関する無償修理プラグラムが開始

海外版iPhoneで国内格安SIMを利用すると圏外になる場合がある

iOS13.3以降、海外版iPhoneで国内格安SIM(UQモバイル等)を利用しているユーザーから圏外になる事例が複数報告されており、海外版iPhoneの一部と国内の格安SIMで互換問題が生じる場合があります。

国内の格安SIMは、海外版iPhoneは動作保証の対象外としていることが多いため(UQモバイル等)、もし海外版iPhoneで格安SIMを利用している場合は他社への乗り換え等が必要になる可能性があります。

海外のSIMフリー端末は利用できますか?

回答
すべてのSIMフリー端末について動作確認および保証はいたしておりません。
弊社動作確認済みの端末について詳しくは、「動作確認端末一覧」よりご確認ください。

引用:UQ mobile

補足

UQモバイルの親会社であるKDDIは、周波数700MHz帯(バンド28)、800MHz帯(バンド18/26)、1.5GHz帯(バンド11)、2.0GHz帯(バンド1)、3.5GHz帯(バンド42)を使用して通信サービスを提供していますが、海外モデルの一部iPhoneは周波数1.5GHz帯(バンド11)や3.5GHz帯(バンド42)に対応しておらず、通信方式による互換性の問題から今回の圏外になる問題が生じている可能性が考えられます。

国内モデルのiPhone 8(A1906/A1898)の対応周波数帯:
FDD-LTE(バンド1、2、3、4、5、7、8、11、12、13、17、18、19、20、21、25、26、28、29、30、66)
TD-LTE(バンド34、38、39、40、41、42

海外モデルのiPhone 8(A1863/A1864)対応周波数帯:
FDD-LTE (Bands 1, 2, 3, 4, 5, 7, 8, 12, 13, 17, 18, 19, 20, 25, 26, 28, 29, 30, 66)
TD-LTE (Bands 34, 38, 39, 40, 41)

関連記事【iOS13.3】UQモバイルで海外版iPhoneが圏外になる問題が多数報告

インストールしているアプリを整理することで改善した事例も

もし設定モバイル通信モバイルデータ通信の項目読み込み(ぐるぐる)と表示を繰り返すような挙動が生じている場合、インストールしているアプリを整理することで改善する可能性があります。

前回のiOS13.3では、膨大な数のアプリ(500個〜900個)をインストールしていたユーザーが、不要なアプリを削除したところモバイルデータ通信の項目が読み込み状態になる問題が解消され、モバイル通信が復旧した事例が報告されています。(整理に伴い削除した特定アプリが原因となっている可能性もあり)

関連記事【iPhone】iOS13.3でモバイル通信が繋がらない、圏外になる問題が一部で報告

著者情報

Ryo
こんにちは、「SBAPP」を運営しているRyoです。

Apple製品はiPhone 3GSから使い始め、国内でスマートフォンが急速に普及し始めた時期、iPhone 5が展開された頃から、主にiPhoneやiOSなどの使い方や不具合情報を10年以上にわたり発信しています。

現在はiPhoneやiOSの情報だけでは無く、SNSプラットフォームでの障害や不具合、フィッシング詐欺メール・SMSに関する注意喚起など、広範なテーマにわたる記事を書いています。

過去には「電気の見える化」に関するウェブアプリケーション開発、大規模システムの保守業務に従事していたことがあり、それらの経験を活かしてSBAPPを含むブログメディア等を運営しています。記事が少しでもお役に立てたら幸いです。

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