iPhoneなどのiOSデバイス向けに、非純正カメラを搭載した端末に対して警告を表示する機能の追加、不具合の修正などを含むiOSアップデート「iOS14.4」をリリースされました。本記事ではiOS14.4アップデートの内容や修正された不具合等について解説します。
目次
iOS14.4のアップデート内容と変更点、修正された不具合について
今回リリースされたiOS14.4アップデートでは、iPhone 12シリーズで純正カメラを認識できない時の警告表示の追加、ワイヤレスデバイスのタイプを設定できる機能の追加、iOS14.3以前に報告されていた不具合の修正などが含まれています。
iOS 14.4 includes the following iOS 14.4には、iPhone用の以下の機能改善が含まれます:
* より小さなQRコードを認識可能
* “設定”でBluetoothデバイスの種類を分類するオプションにより、音声通知の送信先のヘッドフォンを正しく識別
* iPhone12、iPhone 12 mini、iPhone 12 Pro、およびiPhone 12 ProMaxのカメラが新しい正規のApple製カメラとして確認できない場合に通知このリリースには、以下の問題の修正も含まれます:
* iPhone 12 Proで撮影したHDR写真に画像のアーティファクトが現れることがある問題
* “フィットネス”ウィジェットに最新のアクティビティデータが表示されないことがある問題
* タイプ入力の反応が遅くなる場合や、単語の候補がキーボードに表示されない場合がある問題
* “メッセージ”で正しい言語のキーボードが呼び出されないことがある問題
* “アクセシビリティ”でスイッチコントロールを有効にすると、ロック画面から電話に応答できなくなる場合がある問題
非純正カメラを搭載した場合に警告が表示
iPhone 12シリーズを対象に、純正カメラを認識できない(非純正のカメラを搭載している)場合に警告を表示する機能が追加されました。
非純正カメラを搭載した際に警告を表示する機能が追加された背景として、非正規の修理業者を利用しカメラを修理した場合、本来は実行が必要なAppleが用意したクラウドベースのシステム構成アプリを実行できず、修理後もカメラが応答しない等の問題が生じる可能性があるため、正規の修理サービスを利用するよう呼びかける為との見方があります。
ワイヤレスデバイスのタイプの設定が可能に
iOS14.4では、設定→Bluetoothでワイヤレスデバイス横のiボタンをタップすると表示される画面に、新しくデバイスの種類(カーステレオ、ヘッドフォン、スピーカー等)を設定できる項目が追加されました。
新しく追加されたワイヤレスデバイスのタイプを設定することで、イヤホン等の再生音量(オーディオレベル)の測定値の精度が向上し、ヘルスケアのヘッドフォン通知機能※1などがより正確に動作するようになります。
※1 ヘルスケア→ブラウズ→聴覚→ヘッドフォン通知→有効にするから使用できる、推奨される7日間の音量限度を超えた際に本体音量を自動制限する機能です。
文字入力が遅延する、変換候補が表示されない問題が修正
iOS14以降報告されていた、キーボードで文字を入力しても画面に反映されるまで時間が掛かる遅延問題、キーボード上部に表示される予測変換の候補が表示されない不具合が修正されています。
なお、キーボードに関連する問題「入力音が大音量になる不具合」についてはリリースノートでは言及されていません。
通知や着信音が爆音、M1チップ搭載Macとの同期問題
iOS14.3以前では、他にもSafariの共有にサードパーティアプリが表示されない不具合、通知音量やイヤホンの音量が爆音になる不具合、M1チップを搭載したMacと同期するとアプリが起動できなくなる問題などが報告されていますが、これらについては言及されていません。
iPhone 12シリーズで楽天モバイルが圏外になる問題が修正(2021/1/30追記)
iOS14.3以前では、iPhone 12シリーズで副回線に楽天モバイルを使用し、モバイルデータ通信に他社SIMを使用すると副回線が圏外になる不具合が生じていましたが、iOS14.4で解消が確認されています。
ただし、iPhone X以前の機種でキャリアバンドルの書き換えにより楽天モバイルを利用する方法については、iOS14.4時点でも利用不可となっています。
関連記事【iOS14.4】楽天モバイルの副回線が圏外になる問題が改善、iPhone X以前は圏外継続
iOS14.4のアップデートが完了するまでに要した時間
iPhone 12 ProをiOS14.3からiOS14.4にアップデートしたところ、ダウンロード〜インストール完了まで約16分程度、アップデートサイズは約390MBとなっていますが、これらの値は使用環境や通信環境によって前後するので目安程度としてください。
またiOSアップデートを適用するユーザーが非常に多いためか、自身の通信環境が十分であってもダウンロード完了までの時間が数時間単位で表示される場合もあります。
- ダウンロード:約20秒(802.11ac接続/通信環境により大きな差が生じます)
- アップデートの準備時間:約8分
- アップデートの検証時間:約30秒
- インストール:約7分30秒
- iOSのサイズ:390MB(iPhone 12 Pro/iOS14.3からアップデート)
※ 上記ダウンロードやインストールの所要時間、iOSのサイズなどはデバイスやネットワーク環境により大きく変化するので、あくまで一例となります。
2021/01/28 追記
PC(iTunes)でアップデートを適用する場合、不明なエラー(4000)が発生しアップデートが適用できない場合があります。対処としてiPhoneのパスコードロックの解除、もしくはIPSWを使った手動アップデートにより回避可能です。詳しくは以下の記事を参考にしてください。
iOS14.4アップデートを適用したユーザーからの評判や感想
TwitterなどではiOS14.4へのアップデートが完了したとの声が続々挙がっていますが、執筆時点では不具合(リンゴループ、文鎮化等)の報告は見受けられませんでした。また筆者環境(iPhone 12 Pro/iOS14.4)も無事にアップデートが完了しています。
iOS 14.4 へアップデート完了。
watchOS 7.3 へアップデート開始😴— aiToro (@iToro) January 26, 2021
2021/01/30 追記
iOS14.4アップデートを適用したユーザーから、バッテリーパフォーマンスが改善したとの声が挙がる一方、依然としてバッテリーの減りが早いとの声も増えています。iOS14.3時点でバッテリーが長持ちしない場合はiOS14.4アップデートで改善する可能性がありますが、逆にiOS14.3ではバッテリーの持ちが良い場合はiOS14.4アップデートにより悪化する可能性も考えられそうです。
iOS14.4で発生した不具合に関する情報
iOS14.4アップデート適用後、不具合等が生じた場合は、コメントで情報を提供して頂けると幸いです。「通信速度が遅くなった」「バッテリーが長持ちしない」「iPhoneが電源が落ちる」「○○の機能が無くなった」「○○の不具合が直った」など、些細なことでも気軽に投稿して頂ければと思います。
※ コメント欄は記事の文末にありますが、今すぐコメントを投稿したい方はコチラからどうぞ!
※ コメントは全て読ませて頂いていますが、不適切な言葉を含むコメントについては承認しない場合があります。
iOS14.4でバッテリーの減りが早い時の対処
iOS14.4アップデート適用後、終日経過してもバッテリーパフォーマンスの悪化が続いており、バッテリー残量の減りが早い場合は以下の設定を変更するなどしてバッテリーの減りが緩和できないか試してください。
- 《 Wi-Fiを使用しない場合のみ 》 設定→Wi-Fiをオフ
- 《 Bluetoothを使用しない場合のみ 》 設定→Bluetoothをオフ
- 《 AirDropを使用しない場合のみ 》 設定→一般→AirDrop→受信しないに変更
- 設定→プライバシー→位置情報サービス→各アプリ→このAppの使用中のみ許可に変更(バックグラウンドで起動するものは”常に許可”にしてください)
- 設定→一般→Appのバックグラウンド更新で、バックグラウンドでの動作が不要なアプリをオフ
- 設定→バッテリー→低電力モードを活用する
- 圏外エリアでは設定→機内モードをオンにする。
- 設定→バッテリー→バッテリーの状態→最適化されたバッテリー充電をオフにする
- iPhoneの周囲が0〜35度の適温環境でバッテリーパフォーマンスを確認する(※冷え込みが厳しい冬季は特に注意)
iOS14.4にOTA機能でアップデートする手順について
iPhoneをWi-Fiに接続できる環境を用意できる場合、以下の手順でiPhone単体のみでiOSアップデートを適用することができます。アップデートを適用する際にはバックアップ作成(iCloudもしくはiTunes)を忘れずにするようにしてください。
- iPhoneの設定を開く
- 一般をタップ
- ソフトウェア・アップデートをタップ
- ダウンロードとインストールをタップ
- iPhone本体のパスコードを入力
- 利用規約画面で同意するをタップ
- iOSアップデートのダウンロードとインストールが始まります。
iPhoneSE2 画面操作中に通知が来ると通知音が大音量で鳴るのはなおっていません。
相変わらずWEBサイトを閲覧してるとグレーの横棒が画面中央に出現します。
通信できても、常に機内モードに表示されるバグ
ただ、アプリを起動すると、正常に通信状況が表示されます。
しかし、一度、ホームに戻ると機内モードを示す飛行機マークのみが表示される。
iOS14.4でもシステム触覚をオフにするとカメラのシャッター音がおかしくなる。急に大きくなったり小さくなったり不安定
ios14.3からですが、
タッチが反応しいことが多々あります。
14.4でも改善されませんでした。
iphoneXs
iPhonesxを14.4 iwatch4を7.3にあげました。
心電図は使える様になりましたがwalletでiwatch側に同期しません。クレジットカードを追加し直しても同期しません。同じ様な現象の方いませんか?
また、対応方法わかる方いたら教えてくださいお願いします
iPhone12Proですが充電がい99%から20分くらいで一気に充電減り早いです。
iOS14.4アップデート!
前回アップデートからのバッテリー激減現象が解消したもよう
着信/通知音量が勝手に無音になる現象も解消してそう
しかしSafariで特定サイトでのパスワード入力時に10秒間ほど固まる現象は継続中
入力時と言うよりパスワード自動入力データへのアクセスに時間かかってるっぽい
iPhoneSEはiOS15対象外との噂もあり何とか問題解決してサポート終了してほしい
バッテリーが改善されたように見えたが
その後やはり不安定
急減少とか突然1%とか
メール、LINE、Facebook、インスタなどの通知がこなくなった。
そのアプリを開かないと分からない状態。。。
アップルウオッチも同様
iPhoneX 使用
iPhone8
iOS14.3→14.4アップグレード後にSIMを認識出来なくなり圏外表示。俗に言う圏外病になり通話もネットワークも利用出来なくなった。圏外病の改善策を全部やっても治らず。アップルサポートに対応してもらったら診断の結果、ハードウェアが壊れているので本体交換40,000円の修理と…納得が行かず。結果的に初期化を行って改善。
シリ の返事が おかしくなりました。アラーム時間を聞いた時、何時 何分のところが 出なくなりました 強制再起動もダメでした 次回 アップデートで 治れば良いんですが。。。。。
全てのアプリに対しての反応が非常に遅くなった。
ネットを開きながらYahooカーナビを使おうとするとしょっちゅう止まる。
最悪、アプリ自体を再起動しないとならない為非常に使い辛い印象。
挙句、ネットを閉じても改善しない場合があるので、正直役に立ちません。
14.4にアップデートしたらSuicaが改札で反応しなくなり、サイドボタンで認証確認しなくてはいけなくなっている。
設定でSuicaカードをメインにしエクスプレスカードを設定しても改善されない。
起動中に勝手に落ち再起動 多発
14.4にアップデートしたらモバイルSuicaの定期が改札で反応しなくなり、「パスコードで支払」のコメントが出る、入るときに出て改札を出る時にも出る、後ろの人に迷惑が掛かってしまう何とかなりませんか
頻繁に圏外になる。
再起動しても変わらず。
14.4にアップしてバッテリー消費が極端に早くなった
iPhone11Pro 64G 14.4に更新したらwifiにつながらなくなった。再起動や、wifiルーターを登録し直しても改善されず。どうしたらよいものか… 初期化するしかないかな?