iOS11以降のiPhoneやiPadではアクセシビリティ機能として、画面全体の色を反転する「反転(クラシック)」、画像やメディアを除外して色を反転する「反転(スマート)」を利用することができます。
反転(スマート)は画像やメディアの色味を変えずに全体をダーク調のUIに変更できるので、暗い場所でiPhoneを利用する時など普段使いとしても重宝する機能です。
しかし、これまでスマート反転はSafariに対応しておらず、ブラウザ上に表示される画像などは全て色が反転されていましたが、iOS11.3でスマート反転がSafariに対応し、画像などを本来の色味で閲覧できるようになりました。
スマート反転の機能拡張はリリースノートでも
Safariのスマート反転対応は、iOS11.3リリースノートのアクセシビリティ項目に記載されていた変更「“反転(スマート)”にWebおよびメールメッセージ上の画像イメージへの対応を追加」になります。
* App Storeで、画面のカスタマイズ用のボールドおよび大きな文字に対するアクセシビリティ対応を追加
* “反転(スマート)”にWebおよびメールメッセージ上の画像イメージへの対応を追加
* RTT機能を改善、およびT-MobileでのRTTの対応を追加
* VoiceOverおよびスイッチコントロールを使用しているユーザ用に、iPadでのApp切り替え機能を改善
* VoiceOverがBluetoothの状況およびバッジアイコンを間違えて説明してしまう問題に対処
* VoiceOver使用時に“電話” Appで通話終了ボタンが表示されない問題を修正
* App内の評価にVoiceOverでアクセスできない問題を修正
* “ライブリスニング”を使用時にオーディオ再生が歪む問題を修正
実際にiOS11.3でスマート反転を確認してみると、Safariで表示される画像の色味が失われることなく、背景やテキストのみ色が反転することが確認できました。
日本国内では大きな話題にはなっていませんが、反転(スマート)を利用している海外の一部ユーザーからは、喜びの声も挙がっています。
I have to test more, but IOS 11.3 might have just made me very happy. Smart Invert seems to work now in Mail & Safari, and doesn’t interfere with Twitter or YouTube’s dark modes. Even if it’s not perfect, yay!!!
— BGFH (@BGFH79) 2018年3月29日
Smart invert in Safari supports pictures now and it’s amazing #iOS11.3 pic.twitter.com/qM0wwatoIQ
— Joshua Roy (@thereisnoreturn) 2018年3月29日
スマート反転の設定方法
- 設定→一般→アクセシビリティをタップ。
- ディスプレイ調整→色を反転→反転(スマート)をタップ。
色の反転機能では、Starbucksアプリなどのバーコード読み込みをさせるようなものには誤作動を起こすようですね。