iOS 10.3.3以降をインストールしたiPhoneやiPadなどのiOSデバイスでは、一部アプリを起動すると「”アプリ名”はアップデートの必要があります このAppはiOS 11では動作しません」といったエラーが表示される場合があります。
iOS 10.3.3で警告文言が変更
iOS 10.3.2で、32bitで動作しているアプリを起動すると「このAppは将来のiOSのバージョンでは動かない可能性があります」と警告が表示されていましたが、iOS 10.3.3では「このAppはiOS 11では動作しません」といった、より具体的な内容に変更されました。
<iOS 10.3.2での警告文言>
“アプリ名”はアップデートの必要があります
このAppは将来のiOSのバージョンでは動かない可能性があります。Appの開発元は、互換性の向上のためにこのAppをアップデートする必要があります。
<iOS 10.3.3での警告文言>
“アプリ名”はアップデートの必要があります
このAppはiOS 11では動作しません。Appの開発元は、互換性の向上のためにこのAppをアップデートする必要があります。
iOS 11では32bitで動作しているアプリが起動不可能に
今秋頃にリリースが見込まれているiOS 11アップデートでは、32bit環境(プロセッサ)のみをサポートしているアプリのダウンロードやインストール、起動など、全般の動作が制限されます。
※ iPhone 5s(A7チップ)以降の機種は、全て64bit環境です。
32bitで動作しているアプリのサポートをiOS 11で打ち切る件は、WWDC2017の開発者セッションで正式に発表され、6月末頃には公式サイトで開発者向けに改めてアナウンスされています。
As a reminder, new iOS apps and updates submitted to the App Store must support 64-bit.
Support for 32-bit apps is not available in iOS 11 and all 32-bit apps previously installed on a user’s device will not launch.
If you haven’t updated your app on the App Store to support 64-bit, we recommend submitting an update so your users can continue to run your apps on iOS 11, which will be in the hands of hundreds of millions of customers this fall.(意訳)念のため確認しますが、App Storeに提出された新しいiOSアプリとアップデートは、64bitをサポートする必要があります。
iOS 11では32bitアプリケーションを使用できず、ユーザーがデバイスにインストールした32bitアプリケーションは全て起動しません。
App Storeで64bitをサポートするアップデートを配信していない場合は、今秋にも数億人が手にするiOS 11でも引き続きアプリを実行できるよう、アップデートを配信することをおすすめします。
32bitで動作しているアプリの確認方法、見極める方法
既にインストール済みの32bitアプリについては、iOSデバイスの設定→一般→情報→Appから確認することができます。
※ リストアップされているアプリ名をタップすると、App Storeを開くことができます。
これらのAppによりiPhoneの動作が遅くなる場合があります。AppはアップデートされなければiOS 11では動作しません。アップデートがない場合は、開発元に詳しい情報をお問い合わせください。
iOS 11が配信されるまでの間、App Storeで32bitアプリのインストールを避けるには、アップデート履歴の先頭が2015年2月以降になっているアプリ、もしくはアップデート履歴の最後が2015年6月1日以降になっているアプリであれば、64bit対応済みとなるので、参考にしてください。
※ 新規リリースするアプリは2015年2月以降、アップデートを配信するアプリは2015年6月1日から64bit対応が義務化されています。
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