YouTubeでiOS 10.3.3とiOS 10.3.2のバッテリー駆動時間を比較した検証動画公開されています。
検証に使用しているデバイスは、iPhone5、iPhone 5s、iPhone 6、iPhone6sの4機種です。
iOS 10.3.3とiOS 10.3.2のバッテリー駆動時間を比較
今回の検証動画では、iPhone5、iPhone 5s、iPhone 6、iPhone6sが使用されており、バッテリーの駆動時間に影響を及ぼす、画面の明るさの設定やアプリのインストール状況は統一されているようです。
バッテリー駆動時間の計測方法は、バッテリー駆動時間の記録機能を搭載したベンチマークアプリ「Geekbench 3※」を使用し、アプリを起動した状態でデバイスを放置して、バッテリーが完全に無くなるまでの時間を計測する方法となっています。
※ Geekbench 3はアップデートされ、現在はGeekbench 4になっています。
上記検証動画では、iOS 10.3.2のバッテリー駆動時間は次の通りとなっています。なおバッテリー駆動時間が極端に短くは無いことから、iOS 10.3.2の一部で生じている”バッテリードレイン問題“は生じていないデバイスだと思われます。
機種 | バッテリー駆動時間 | スコア |
---|---|---|
iPhone 5 | 2時間43分40秒 | 1567 |
iPhone 5s | 3時間19分20秒 | 1993 |
iPhone 6 | 3時間12分10秒 | 1921 |
iPhone 6s | 4時間38分00秒 | 2780 |
iOS 10.3.3の結果は次の通りです。iOS 10.3.2と比べると、バッテリー駆動時間が若干悪化した結果になっています。
機種 | バッテリー駆動時間 | スコア |
---|---|---|
iPhone 5 | 2時間36分50秒 | 1548 |
iPhone 5s | 3時間11分00秒 | 1910 |
iPhone 6 | 3時間9分30秒 | 1895 |
iPhone 6s | 4時間41分30秒 | 2815 |
検証結果を1つの表にまとめると、iPhone 6sを除いた3機種については、平均で約5分57秒程度、駆動時間がマイナスになっています。
バッテリー駆動時間 | スコア | |||||
---|---|---|---|---|---|---|
機種 | iOS 10.3.2 | iOS 10.3.3 | 差 | iOS 10.3.2 | iOS 10.3.3 | 差 |
iPhone 5 | 2時間43分40秒 | 2時間36分50秒 | -6分50秒 | 1567 | 1548 | -19 |
iPhone 5s | 3時間19分20秒 | 3時間11分00秒 | -8分20秒 | 1993 | 1910 | -83 |
iPhone 6 | 3時間12分10秒 | 3時間9分30秒 | -2分40秒 | 1921 | 1895 | -26 |
iPhone 6s | 4時間38分00秒 | 4時間41分30秒 | +3分30秒 | 2780 | 2815 | +35 |
今回の結果を「誤差」か「悪化」のどちらに捉えるかは考え方によりけりですが、個人的には「少なからずバッテリー駆動時間が改善された訳では無い」と考えています。
iOS 10.3.2のバッテリードレイン問題の改善についても、現在情報を集めている段階ですが、執筆時点ではiOS 10.3.3で改善されたかは雲行きが怪しい感じです
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