今回はiPhoneやiPadのWi-Fi設定画面に表示されている項目、「リースを更新(DHCPリースを更新)」の意味や使い方について解説します。Wi-Fiが繋がらない、Wi-Fiが不安定な時など、ネットワークが不調な時に使うこともある機能の一つです。
リースを更新(DHCPリースを更新)の意味と解説
DHCPリースのDHCPは、インターネット接続に必要となる”IPアドレス”を自動でデバイスに割り当てる仕組み(正式名称:Dynamic Host Configuration Protocol)を意味する略語です。
またDHCPによって割り当てられたIPアドレスは、有効期限(リース時間)が設定された上でデバイスに割り当てられることから、これらを組み合わせて「DHCPリース」と呼ばれています。
Wi-Fi設定画面のリースを更新(DHCPリースを更新)は、上記のIPアドレスの割り当てを手動実行する機能となっており、実行すると新しいIPアドレスがデバイスに割り当てられます。
リースを更新が役に立つタイミング
前述したようにリースを更新は、デバイスにIPアドレスを再割り当てすることができる機能ですが、iPhoneやiPadなどのiOS端末の場合、リースを更新することで「Wi-Fiに繋がらない」「Wi-Fiが不安定」など、ネットワークに関連するトラブルが改善する場合があります。
ただし、ネットワークトラブルの原因は多岐にわたるので、iPhoneやiPadなどデバイスの再起動、ルーター自体を再起動した方が改善することがほとんどなので、使用することは稀です。
ルーターを再起動できない状況(一時的でもネットワークが遮断されるのは困る等)であればリースを更新が役に立つ場合もあります。
※ 一例として端末やルーター等の不具合により、本来は自動で割当てられないリンクローカルアドレス(169.254.X.X)が割当てられてしまい、リースを更新してIPアドレスを再割当てすることで改善するケースもあります。(稀)
※ DHCPリースを更新しても、ルーターやDHCPサーバーによってはIPアドレスが変わらない場合があります。
iPhoneやiPadでリースを更新する方法
次の手順でWi-FiのDHCPリースを更新することができます。
- 設定→Wi-Fiをタップ。
- DHCPリースを更新したいSSID横の「i」をタップ。
- リースを更新をタップ。
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