今回はAppleから「Apple ID保護のためパスワードのリセットが必要です」といったメールが届いた時の対処方法を解説します。この通知メールは二段階認証や2ファクタ認証をオンにしていても届く場合があり、第3者がApple IDにログインを何度も試みた場合や、不審なログインが検知された時に届くメールとなります。
まずはフィッシング詐欺では無いか確認する
Appleから届く「Apple ID保護のためパスワードのリセットが必要です」といったメールには、Apple ID登録名などの個人情報が一切記載されていないため、フィッシング詐欺としても悪用される可能性が考えられます。そのため手順を進める前に、Appleから届いたメールが”フィッシング詐欺では無いかどうか”を見極める必要があります。
フィッシング詐欺を見極めるポイント
送信元:noreply@email.apple.com
件名:Apple ID保護のためパスワードのリセットが必要ですいつもApple製品をご利用いただきありがとうございます。
ご利用のApple IDが無断で使用された可能性があります。セキュリティ保護のため、古いパスワードを無効にさせていただきました。できるだけ早く新しいパスワードをリセットしてください。
パスワードをリセットするには https://iforgot.apple.com/cgi-bin/WebObjects/DSiForgot.woa/wa/iforgot?language=JP-JA&app_id=2002 にアクセスしてください。
お手数をおかけして申し訳ありませんが、パスワードを変更することで、ご利用のApple IDを第三者による無断使用から守ることができます。
アカウントをより確実に保護できるように、他のオンラインアカウントと共通のパスワードを設定することは避けてください。
お問い合わせや不明な点については、Apple IDサポートサイト http://www.apple.com/jp/support/appleid/ をご利用ください。
今後ともAppleおよびApple製品をご愛顧いただきますよう、よろしくお願い申し上げます。
Apple サポート
[署名省略]
恐らくは上記と似た(同じ)メールが届いているものかと思われますが、次の箇所が改変されていないか確認してください。
- 送信元が「noreply@email.apple.com」であること
- パスワードリセットのURLが「https://iforgot.apple.com/」から始まるURLであること
- 不自然な日本語が含まれていないこと
上記3つが特に問題無ければ、続けてパスワードリセットURL(https://iforgot.apple.com/〜)にアクセスして、次の箇所を確認してください。
- URLバーに「鍵のアイコン」と、緑文字で「Apple inc.」と表示されていること。
- URLバーをタップすると「https://iforgot.apple.com/」から始まるURLが表示されること。
これらの情報を確認して特に問題が無いのであれば、パスワードの変更(アカウントのロック解除)を行います。
アカウントのロック解除とパスワードの変更
- 正規のURL(https://iforgot.apple.com/password/verify/appleid)にアクセスし、「使用しているApple IDを入力」→「次へ」→「Apple IDに登録してある電話番号を入力」→「次へ」の順に進む。
- パスワードリセットのボックスが表示されるので、「許可する」をタップしてデバイス本体のパスコードを入力する。
- アカウントのロック理由が表示されるので、「続ける」→「新しいパスワードを入力」→「次へ」の順に進む。
- 無事復旧が完了すると、次のような確認メールが届きます。
パスワードだけでは危ないかも
私の場合だと2ファクタ認証を設定していたため、アカウントは盗まれずに未遂で済みました。もし2段階認証や2ファクタ認証を利用していないのであれば、万が一に備えて設定しておくことを強くおすすめします。2ファクタ認証の設定方法についてはは次の記事で詳しく解説しているので、ご興味がある方は是非ご覧ください。
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