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【iOS10】iPhoneのWi-Fi画面に「セキュリティに関する勧告」が表示される原因と対処方法

今回はiPhoneのWi-Fi画面に「セキュリティに関する勧告」と表示される場合の対処方法を解説します。「今までは表示されていなかった」という方もいらっしゃるかもしれませんが、これはiOS10で追加された機能で、Appleのセキュリティ基準を満たさないWi-Fiに接続している場合に限り表示されます。

Appleが推奨するWi-Fiセキュリティについて

Appleは公式サイトで”Wi-Fi ルーターおよび Wi-Fi アクセスポイントの推奨設定“を公開しています。もし自宅で使用しているWi-Fiネットワークで「セキュリティに関する勧告」が表示される場合は、下記表を参考にルーター等の設定を確認・変更してください。

項目 推奨設定値
SSID 任意の固有の名前
非表示のネットワーク 無効
MAC アドレスの認証/フィルタリング 無効
セキュリティ(暗号化方式) WPA2 パーソナル (AES)
2.4 GHzの無線モード 802.11b/g/n
5 GHzの無線モード 802.11a/n
チャネル設定 自動
2.4 GHz のチャネル幅 20 MHz
5 GHz のチャネル幅 802.11nのAP:20 MHz および 40 MHz
802.11acのAP:20 MHz、40 MHz、および 80 MHz
DHCP ネットワークごとに 1 つの DHCP サーバ
NAT ルーターでのみ有効にする。
同一ネットワーク上でNATサービスを提供するデバイスは1台にする。
WMM (Wi-Fi マルチメディア) 有効

各項目の詳しい解説については、Appleの”Wi-Fi ルーターおよび Wi-Fi アクセスポイントの推奨設定“で確認してください。

無料のWi-Fiスポット使用時に表示される場合

もし外出先で無料のWi-Fiスポット使用時に、「設定」→「Wi-Fi」に“セキュリティに関する勧告”が表示される場合は、ユーザー側で対処することはできません。Wi-Fiを設置している店舗(管理者)がAppleのセキュリティ推奨設定をクリアするまでは、使用を控えたほうが懸命です。

1_Security_up

特にWi-Fiの詳細画面に“セキュリティ保護されていないネットワーク”と表示される場合は、尚のこと接続・使用は避けるようにしてください。最悪の場合は、ウェブサイト等に入力した個人情報が外部に漏れる恐れがあります。

著者情報

Ryo
こんにちは、「SBAPP」を運営しているRyoです。

Apple製品はiPhone 3GSから使い始め、国内でスマートフォンが急速に普及し始めた時期、iPhone 5が展開された頃から、主にiPhoneやiOSなどの使い方や不具合情報を10年以上にわたり発信しています。

現在はiPhoneやiOSの情報だけでは無く、SNSプラットフォームでの障害や不具合、フィッシング詐欺メール・SMSに関する注意喚起など、広範なテーマにわたる記事を書いています。

過去には「電気の見える化」に関するウェブアプリケーション開発、大規模システムの保守業務に従事していたことがあり、それらの経験を活かしてSBAPPを含むブログメディア等を運営しています。記事が少しでもお役に立てたら幸いです。

コメント欄

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  1. iOS10.2でWi-Fiが不安定・切断される件で、コメントをさせて頂きましたが、追加で下記を教えて下さい。
    パソコンとアンドロイドのスマホは問題なく繋がっていますが、iOS10.2だけが不安定です。どのような原因が考えられますでしょうか。

    • 「手元のiPhoneのWi-Fiだけが不安定」であれば、iPhone側に問題がある可能性が高いようにも思えるので、最新バージョンのiOSにアップデートすることで改善されないか試すか、iOS側で何らかのトラブルが生じていているのであれば、再起動で改善する可能性も考えられます。念のためにルーターの再起動も試すと良いかもしれません。

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