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【レビュー】RHA社製「T20i」は1つで3つの音質、表情を楽しむことが出来る高級志向イヤホン

イヤホンやヘッドホンは製品によって特徴が大きく異なり、低域と高域の表現が得意なイヤホンもあれば、低域を抑えて中域にフォーカスを当てたなイヤホンなど、物によって得意不得意な音楽があります。恐らく読者さんの中にも視聴する音楽によって、イヤホンを使い分けている方もいるのではないでしょうか?

今回は音筒のフィルター(サウンドシグネチャー)の交換に対応した、1つのイヤホンで低域重視・フラット・高域重視の3つの音質を楽しむことができる、RHA社製の高級志向イヤホン「T20i」を日本で輸入代理販売している株式会社ナイコム様より提供して頂いたのでレビューします。

高解像度デュアルコイルとサウンドシグネチャーのカスタマイズに対応した「T20i」

T20iは耳の後ろから回して装着する”シュア掛け”のカナル型イヤホンになります。耳に掛かるケーブル部分は、耳の形状を記憶する独自の可変オーバーフックを採用しており、安定したフィット感とタッチノイズを抑えた快適な音楽体験をすることができます。

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周波数帯域やインピーダンスなど、詳しいスペックは次の通りです。

ドライバー DualCoilダイナミックドライバー
周波数帯域 16 – 40,000Hz
インピーダンス 16ohms
感度 90db
重量 41g
定格/最大電力 2 / 5mW
ケーブル 1.35m, OFC
接続 3.5mm, 金メッキ
メーカー保証 3年
ハイレゾ 対応
周波数特性 9_RHA-20170301_up (1)

人口工学に基いて設計されたT20iは長時間の視聴もストレスフリー

ハウジングにはステンレス銅を採用しており、耳の窪みにピッタリとフィットする人口工学に基づいた設計になっています。その恩恵として長時間装着しても耳が痛くなることは無く、尚且つ一定の遮音性もあるので、自分だけの音楽の世界にどっぷりと浸かることが出来ます。

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T20iは独立したボイスコイルを2つ搭載した”デュアルコイルドライバー”を採用しており、それぞれが周波数レンジの一部を担当することで、一般的なイヤホンよりも高解像度で豊かな音質を表現することができます。

全体的な音質としては、低域〜中域が多少強い”控えめなドンシャリ系”のイヤホンになっています。使用直後は高音域の金属が突き刺さるかのような音が印象的でしたが、長時間使用(エージング)することで耳に突き刺さるような音、特に高音域の角が取れ、ドンシャリながらも全体的にマイルドなバランスに仕上がっているようにも感じます。

音場は至近距離で楽器を演奏しているかのような感覚で、音がふわっと横に広がるような感覚は無く、どちらかと言うと自分の周囲に音が集まっているかのような感覚です。

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T20iは音筒のフィルター(サウンドシグネチャー)フィルターは低域を強調するベース、全体的な音域をバランスよく表現出来るリファレンス、高域の表現力が豊かなトレブルの3つを自由に交換、カスタマイズすることが出来ます。
※ 交換用サウンドシグネチャーは付属。

EDMやロックは”ベース”を装着することで、厚みと迫力のある低音を楽しむことができ、ジャズやクラシックは”トレブル”を装着することで、解像度の高い上品な高音域を楽しむことができます。

また様々なジャンルの音楽を視聴する時には、ベースやトレブルよりもフラットな音質に近い”リファレンス”が最適です。いつも聴いている音楽でもサウンドシグネチャーを交換するだけで、3つの表情を楽しむことができます。

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T20iにはボリューム操作や受話などの操作が出来る、マイク付3ボタンリモコンが備わっています。Appleの認証(MFi)を取得しているので、今後iOSアップデートなどがあっても安心して使い続けることができます。

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オーディオケーブルは3.5mmの金メッキになっており、断線しやすいケーブルの手元はスプリングコイルで保護されています。

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付属品として、通常のシリコンイヤーピースは勿論のこと、耳の奥までイヤホンを挿入できるダブルフランジ、遮音性とフィット感に優れたウレタンイヤーピースが付属しています。ウレタンイヤーピースは特にフィット感が良く、長時間装着しても耳が疲れづらいのでおすすめです。

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T20iは決して安くは無いが価格以上の音楽体験ができるイヤホン

T20iは決して安くは無い価格ですが、1つで3つの音質を楽しむ事ができるサウンドシグネチャーの交換機能、デュアルコイルドライバーによる高い解像度、加えてメーカーの3年保証付きと至り尽くせリのイヤホンになっています。

音質については若干ドンシャリ寄りではあるものの、決して「低音が強すぎる!」という訳では無く、全体のバランスを絶妙にまとめあげた音質に仕上がっています。またサウンドシグネチャーの交換をすることで、EDM・ロック・JPOP・アニソン・クラシック・ジャズなど、基本的に何でもT20iだけで事足ります。

リケーブルを活用している方には少し物足りなく感じるかもしれませんが、その点だけを除けば価格以上に満足感を得られるイヤホンだと思います。

もし機会があれば、ぜひ家電量販店やオーディオ専門店で視聴してみてください。きっと圧倒的な解像度と表現力が豊かな中低域に驚くはずです。

著者情報

Ryo
こんにちは、「SBAPP」を運営しているRyoです。

Apple製品はiPhone 3GSから使い始め、国内でスマートフォンが急速に普及し始めた時期、iPhone 5が展開された頃から、主にiPhoneやiOSなどの使い方や不具合情報を10年以上にわたり発信しています。

現在はiPhoneやiOSの情報だけでは無く、SNSプラットフォームでの障害や不具合、フィッシング詐欺メール・SMSに関する注意喚起など、広範なテーマにわたる記事を書いています。

過去には「電気の見える化」に関するウェブアプリケーション開発、大規模システムの保守業務に従事していたことがあり、それらの経験を活かしてSBAPPを含むブログメディア等を運営しています。記事が少しでもお役に立てたら幸いです。

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